物語編
第二章 第三九話 概念編
第二章 唯才是挙
第三九回 才 の裏に 材
才は、人が具えている、徳が表われること
材とは、地が備えている、徳が現われること
才は、人の徳が高いときに、豊かに表れるもの
材とは、世の徳が高いときに、穣かに現れるもの
武治は、価値を高めて、才の質を磨くこと
勝ち組が、勝ちに拘ると、価値が高められる
負け組みは、価値が分らず、無礼なままである
無礼者を、武で抑え込むため、人材が減っていく
文治は、価値を広めて、才の量を増すこと
勝ち組が、勝ちを譲ると、価値が広められる
負け組みは、価値が解かり、礼義を弁えられる
忠義者を、徳で抱き込むため、人材が増えてくる
唯才是挙は、あらゆる才に、価値を認めて
才が究められるときに、材に極められること
武治の段は、欲が究められて、才に極められる
文治の階では、才が極められて、材に究められる