物語編
第二章 第五六話 概念編
第二章 万世不易
第五六回 名 の裏に 命
名は、人から与えられる、生の意味のこと
命とは、天から授けられる、生の意味のこと
名は、人から銘じられて、人が守るものであり
命とは、天から命じられて、天が護るものである
人は、選れていることを、勝ちと見とめる
たとえ、遊んでいても、何かに優れていれば
人よりも、勝れていると、何より尊いと考える
苦しくない、楽しめる生を、贈れるように銘じる
天は、生きていることを、勝ちと見とめる
たとえ、劣っていても、全てに喜べていれば
人として、活きていると、何より貴いと考える
苦しくとも、楽しめる生を、送れるように命じる
地で喜ばれていると、天で悲しまれていて
天から愛されていると、地では憎まれている
地の見方と、天の見え方は、真逆に他ならない
この見方こそ、万世不易たる、真理に他ならない