物語編
第二章 第五九話 概念編
第二章 疑心暗鬼
第五九回 暗鬼 の裏に 明鬼
暗鬼は、現実を見て、心の虚を捕えること
明鬼とは、現実を観て、真の実を捉えること
暗鬼は、現に虚を捕えて、無い物が見えること
明鬼とは、現に実を捉えて、無い事が観えること
妄信とは、思いのまま、妄りに信じること
無い物を有ると思い、有る者を無いと想うと
現に虚を捕え易くなり、実に無い物を感じ取る
即ち、実感に実体があり、実際に存在すると見る
確信とは、在りのまま、確かめ信じること
無い物は無いと思い、有る者は有ると想うと
現に実を捉え易くなり、実は無い事を観じ取る
即ち、実感に実体がなく、実は存在しないと見る
疑心暗鬼は、心の闇が、現実に表れること
何を見ようと、すべてが、心の現われである
暗鬼の段は、実体が有ると、幻想と捕えていき
明鬼の階では、実体が無いと、真実と捉えていく