物語編
第六章 第四八話 概念編
第六章 白羊宮
第四八回 常人 の裏に 超人
白羊宮とは、常人が超人に従う時代のこと
後妻イノーは、前妻の子である兄妹を狙うが
前妻ネペレーが、ゼウスに頼んで助けてもらう
金の羊が命じられ、兄妹を乗せて天高く駆け巡る
妹のヘラーは、空を飛ぶ高さに目が眩んで
天に引き上げても、海の上に落ちてしまった
人の力で昇らないと、落ち着かずに墜ちて逝き
神の力で登らせようと、足が着くまで落ちて行く
兄プリクソスは、金の羊の毛に目が眩んで
金の羊の欲しさに、天の命を屠ってしまった
神の命が分かるとき、真の価値が見えて来るが
天の命が解からないと、神の価値が見えて来ない
常人は、人に従がい、他に倣った人のこと
超人とは、神に順がい、他を越える人のこと
人々が、英雄に従がうと、白羊宮が地に表れて
世の人が、英雄に逆らうと、双魚宮が地に現れる