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物語編

第六章 第五三話 対話編

CASE 双魚 の裏に 宝瓶

 

マナミ ピスケス、双魚宮って、どういうものなの?
マサシ 双魚宮とは、分裂に依る、紛争の時代なのさ。
マナミ 魚の座に、分裂が始まると、どうなるのかな?
マサシ 分裂により、相対的な心理が、解かれるのさ。
マナミ 分裂を促がす、良い点とは、どういうもの?
マナミ 慣習が崩れ、文化が表われる、ところなのさ。
マナミ 分裂を進める、悪い点とは、どういうもの?
マナミ 和合が壊れ、対立が現われる、ところなのさ。
マナミ アクエリアス、水瓶は、どういうものなの?
マサシ 宝瓶宮とは、統合に拠る、平和の時代なのさ。
マナミ 水瓶座に、統合が始まると、どうなるのかな?
マサシ 統合により、絶対的な真理が、説かれるのさ。
マナミ 統合を促がす、良い点とは、どういうもの?
マサシ 対立が崩れ、和合が表われる、ところなのさ。
マナミ 統合を進める、悪い点とは、どういうもの?
マサシ 文化が壊れ、慣習が現われる、ところなのさ。
マナミ つまり、戦争に疲れて、和平を望むけれど、
    それには、誰にも通じる、真理が要るわけね。
マサシ そうさ、宗教に縋っている、場合じゃないよ。
マナミ ……………………!!

 


 

CASE 双魚 の先に 宝瓶

 

サトミ 魚座の時代、双魚宮は、どういうものかな?
メグミ 双魚宮は、真理の御霊が、閉じる時代なのよ。
サトミ 二極分化を、諦らめるには、どうするのかな?
メグミ 我が神に、執着するほど、対立してしまう。
    それを、嫌というほど、見せ付ければ良いよ。
サトミ じゃ、天使として現れて、最終戦争に誘うの?
メグミ 人々は、光だけ愛して、闇を憎んでいるけど、
    それこそ、闇の所業だと、思い知っていくの。
サトミ 水瓶の時代、宝瓶宮は、どういうものかな?
メグミ 宝瓶宮は、真理の御霊が、開ける時代なのよ。
サトミ 万教同根を、明らめるには、どうするのかな?
メグミ 外の神を、放棄するほど、内なる神が現れる。
    それを、是というほど、魅せ付ければ良いよ。
サトミ じゃ、真理として表れて、完全肯定に導くの?
メグミ 人々は、今まで隠して来た、闇に光を当てて、
    空を悟り、全てを認める、水晶の世に至るの。
サトミ 双魚の段は、光と闇に分け、色を解するけど、
    宝瓶の階では、闇に光を当て、空を悟るのね。
メグミ いつまでも、色に囚われる、時代じゃないよ。
サトミ ……………………!!

 


 

CASE 真 理 の 御 霊

 

サトシ 救世主である、真理の御霊は、どういうもの?
マサシ 双魚宮の最後の象徴で、宝瓶宮の最初の象徴。
    双魚宮から宝瓶宮に、人類を導く救世主だよ。
サトシ 性の愛と愛の神が、怪物から、逃れるために、
    尾を結び合った、魚に化けると、双魚宮だね。
マサシ 快楽を求めるから、苦痛に追われてしまう。
    対立と犠牲を象徴する、二極分化の時代だよ。
サトシ 身も心も、美しい少年が、神の目に適って、
    我を忘れて、神に仕えると、宝瓶宮になるね。
マサシ 善悪の分別を忘れて、絶対の歓喜が蘇える。
    統合と真理を象徴する、人類進化の時代だよ。
サトシ 試練から逃げ回る人々を、救おうとしたけど、
    真理を認められない人々に、侮られてしまう。
マサシ うん、そういう人が現れたら、真理の御霊さ。
サトシ そして、彼を認めない者は、双魚宮に止まり、
    逆に、彼を見とめる者は、宝瓶宮に入れるの?
マサシ そうさ、双魚宮の終末、万民の中に現れたよ。
サトシ じゃ、求める人は誰でも、認められるんだね。
マサシ つまり、今度ばかりは、人の所為に出来ない。
サトシ ……………………

 


 

CASE 宝瓶なき双魚 と 双魚なき宝瓶

 

サトミ 双魚と宝瓶、どちらを、重んじるべきかな?
メグミ どちらも、同じぐらいに、重んじるべきなの。
サトミ 分裂を司る、双魚宮は、どういうものかな?
メグミ 双魚宮は、光と闇に分け、色が広がる時代よ。
サトミ 統合を司る、宝瓶宮は、どういうものかな?
メグミ 宝瓶宮は、闇に光を当て、空が蘇える時代よ。
サトミ 双魚を望み、宝瓶に臨まないと、どうなるの?
メグミ 宝瓶なき双魚なんて、唯の暗黒に過ぎないよ。
サトミ じゃ、光を愛すだけで、闇を憎んでいるの?
メグミ そうよ、闇に隠れている、神意に気づけない。
サトミ 宝瓶を望み、双魚に臨まないと、どうなるの?
メグミ 双魚なき宝瓶なんて、只の黄金に過ぎないよ。
サトミ じゃ、光を照らすだけ、闇が消えてしまうの?
メグミ そうよ、闇が現れている、真意に気づけない。
サトミ 双魚だけでは、病み過ぎて、修め難くなり、
    宝瓶ばかりでは、治り過ぎて、修め難くなる?
メグミ うん、双魚と宝瓶、その両方が、必要なのよ。
サトミ じゃあ、双魚を透して、宝瓶を徹していくの?
メグミ うん、双魚を究めて、宝瓶を極めていくのよ。
サトミ ……………………!!

 

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