第一章 第二四話 対話編
CASE 分析 の裏に 総合
マナミ 分析と総合、この意味が、良く解らないの。
マサシ その時は、無意識から、自意識に上げるのさ。
マナミ 自意識まで、揚げるのは、どうしてなのかな?
マサシ 意識的に、二つに分けると、良く解るからさ。
マナミ 分けること、分析って、どういうものなの?
マサシ 分析とは、上位の概念を、下位に分けるのさ。
マナミ 合せること、総合って、どういうものなの?
マサシ 総合とは、下位の概念を、上位に合せるのさ。
マナミ 分析と総合、両者の意味が、良く解かったの。
マサシ その次は、自意識から、無意識に下げるのさ。
マナミ 無意識まで、落とすのは、どうしてなのかな?
マサシ 意識に、散らかすほど、囚われていくからさ。
マナミ どうして、捕らわれたら、いけないのかな?
マサシ 自分が、何をしていたのか、解らなくなるよ。
マナミ どうして、分からないと、いけないのかな?
マサシ まさに、こんな感じに、本末転倒になるから。
そもそも、何したかったか、解っているかい?
マナミ 分析と総合、この意味が、分かりたかったの。
マサシ 無意識に、落とさないから、解からなくなる。
マナミ ……………………
CASE 分析 の先に 総合
サトミ 分けること、分析って、どういうものかな?
メグミ 分析とは、一つのものを、二つに分けること。
サトミ 合せること、総合って、どういうものかな?
メグミ 総合とは、二つのものを、一つに合せること。
サトミ 分析と総合、これらは、いつもセットなの?
メグミ 分析をしたら、総合する、これがセットだよ。
サトミ う~んと、良く解からない、どういうこと?
メグミ 例えば、円錐の物体が、ここに有ったとして、
水平に切ったら、どのような、図形に見える?
サトミ 円形の断面である、Aと非Aが、見えるよね。
メグミ 鉛直に切ったら、どのような、図形に見える?
サトミ 三角の断面である、Bと非Bが、見えるよね。
メグミ 水平に切ったら、切り口を合せておかないと、
また、同じように、見えてしまうと思わない?
サトミ 確かに、円形に見えて、三角に見えないよ。
メグミ だからこそ、一旦、閉じておく必要があるの。
サトミ なるほど、三角にも、見えるのが肝要だよね。
メグミ すでに、あなたは、捕われてしまったけど、
もし、囚われないと、放物線にも見えるのよ。
サトミ ……………………!!
CASE 分析 という 総合
サトシ 未知の物体が、接近中だ、どうしたら良い?
マサシ 先ずは、多くの意味に、分析すると良いのさ。
サトシ どうして、多くの意味に、分ける方が良いの?
マサシ 意味が、多くなるほど、リアルに観じられる。
サトシ 硬いか柔いか、重いか軽いか、速いか遅いか。
分析結果、硬くて、重くて、速いものだった。
マサシ 続いて、少ない意識に、総合すると良いのさ。
サトシ どうして、少ない意識に、合せる方が良いの?
マサシ 意識が、寡くなるほど、クリアに感じられる。
サトシ 硬く、重く、速いものは、対応概念が無いよ。
総合結果、これは、やはり、未知の物体だね。
マサシ その場合は、それを、物体Xとして括るのさ。
サトシ 定義して、括らないと、どうなってしまうの?
マサシ 括らないと、固定観念に、為ってしまうのさ。
硬くて重いものは、すべて、速いものだって。
サトシ 分析し、出来るだけ、多くの意味を作ったら?
マサシ 総合して、出来るだけ、少ない意識に纏める。
サトシ そっか、良く解かったよ、もう一度やろうよ。
マサシ 同じ事より、別の角度から、切る方が良いよ。
サトシ ……………………!!
CASE 総合なき分析 と 分析なき総合
サトミ 分析と総合、どちらを、重んじるべきかな?
メグミ どちらも、同じぐらいに、重んじるべきなの。
サトミ 分けること、分析って、どういうものかな?
メグミ 分析とは、二元に分けて、リアルを望むのよ。
サトミ 合せること、総合って、どういうものかな?
メグミ 総合とは、一元に合せて、クリアに臨むのよ。
サトミ 分析を望み、総合に臨まないと、どうなるの?
メグミ 総合なき分析なんて、拘りが強くなるだけよ。
サトミ じゃ、分けるけれども、合せることがない?
メグミ そうよ、散かすばかりで、囚われてしまうよ。
サトミ 総合を望み、分析に臨まないと、どうなるの?
メグミ 分析なき総合なんて、偏りが強くなるだけよ。
サトミ じゃ、合せるけれども、分けることがない?
メグミ そうよ、篭めるばかりで、歪んでしまうのよ。
サトミ 分析だけでは、多くなって、散かっていき、
総合ばかりでは、少なくなり、篭もっていく?
メグミ うん、分析と総合、その両方が、必要なのよ。
サトミ そっか、分析を望んで、総合に臨んでいくの?
メグミ うん、リアルな意味、クリアな意識になるよ。
サトミ ……………………!!