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物語編

第一章 第二六話 概念編

第一章    志向性
第二六回 痴 の裏に 知

 

痴は、思いのままに、知ることを望むこと
知とは、在りのままに、知ることに臨むこと
痴るほど、世界は歪んで、実感が漏れてしまい
知るほどに、世界は直って、実感が満ちてしまう

 

知識は、知るを望んで、不偏性に臨むこと
知るとは、実感を広げて、空間を拡げること
思いのまま、狭く集めると、空間が歪んでいき
在りのままに、広く集めると、空間が直っていく

 

知能は、解るを望んで、普遍性に臨むこと
解るとは、実感を重ねて、時間を量ねること
思いのまま、短く連ねると、時間が歪んでいき
在りのままに、長く連ねると、時間が直っていく

 

知恵は、悟るを望んで、不変性に臨むこと
悟るとは、実感を超えて、時空を越えること
思いのまま、捕らわれると、時空が歪んでいき
在りのままに、囚われないと、時空が直っていく

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