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物語編

第一章 第二七話 概念編

第一章     不偏性
第二七回 無知 の裏に 愛知

 

無知は、良く知ることに、臨んでないこと
愛知とは、良く知ることを、望んでいること
無知は、空間軸が歪んで、実感を偏らせるもの
愛知とは、空間軸が直って、実感を均らせるもの

 

無知は、主観的に知り、空間が狭まること
好きな事は知っても、嫌いな物は知らないと
好きは嫌いに変っても、嫌いは好きに換らない
即ち、否定で塗り潰され、空間は狭く閉じていく

 

愛知は、客観的に知り、空間が広がること
好きな物を知るだけ、嫌いな事も知るならば
嫌いは好きに換っても、好きは嫌いに変らない
即ち、否定が洗い流され、空間は広く開いていく

 

不偏性は、偏らせるほど、均すようになる
無知が究められると、愛知に極められること
無知の段は、思いのままに、我を知ろうとして
愛知の階では、在りのままに、他を知ろうとする

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