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物語編

第一章 第三十話 概念編

第一章     智性
第三十回 知性 の裏に 悟性

 

知性は、等しいものが、違えて見えること
悟性とは、異なるものが、同じに見えること
解るために、異なる因果を、解する必要があり
悟るためには、等しい条件を、介する必要がある

 

知性とは、非を見とめるまで、分けること
AとBの差異は、非を見とめず、解りにくく
Aと非Aの相異は、非を見とめて、解りやすい
非が見えるまで、分けられると、解ったと言える

 

悟性とは、Aを見とめるまで、合せること
AとBの類似は、Aを見とめず、悟りにくく
Aと非Aの相似は、Aを見とめて、悟りやすい
Aが見えるまで、合せられると、悟ったと言える

 

智性とは、解かるほど、悟れるようになる
知性が究められると、悟性に極められること
知性の段は、条件を介して、因果を認めていき
悟性の階では、因果を解して、条件を認めていく

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