物語編
第一章 第三一話 問答編
マサシ 感性(カンセイ)は、どういうものですか?
アキラ 感性とは、因果を感じる、性質であり、
低次元から、因果を認める、知性である。
意識と意味が、因果を介して、近くになり、
達観が埋まれて行くと、実感が生まれて来る。
マサシ 理性(リセイ)とは、どういうものですか?
アキラ 理性とは、因果を観じる、性質であり、
高次元から、因果を認める、知性である。
意識と意味が、因果を解して、遠くになり、
実感が埋まれて行くと、達観が生まれて来る。
マサシ 実感(ジッカン)は、どういうものですか?
アキラ 実感とは、意識と意味が、近づくこと。
因果を辿り、現れた意味を、絶対視する。
高次の意識が、低次の意味を、近くに見て、
実感は、因果を介しても、因果に解されない。
マサシ 達観(タッカン)は、どういうものですか?
アキラ 達観とは、意識と意味が、離れること。
因果を辿り、表れた意味を、相対化する。
高次の意識が、低次の意味を、遠くに見て、
達観は、因果を解しても、因果に介されない。
メグミ 感性(カンセイ)は、どういうものですか?
マコト 感性は、実「感」する「性」質であり、
因果関係を、「感」じる「性」質のこと。
意識が、意味に近づくと、因果に縛られて、
条件を意識せず、因果がリアルに感じられる。
メグミ 理性(リセイ)とは、どういうものですか?
マコト 理性は、「理」解する「性」質であり、
因果関係を、「観」じる「性」質のこと。
意識が、意味を離れると、因果が解されて、
条件が意識され、因果がクリアに観じられる。