物語編
第一章 第三五話 概念編
第一章 抽具性
第三五回 具象 の裏に 抽象
具象は、単数の陰陽が、解けて見えること
抽象とは、複数の陰陽が、絡んで見えること
具体的なら、単純に捉えて、明確に観じやすく
抽象的ならば、複雑に捕えて、曖昧に感じやすい
例えば、単数の条件で、陰と陽を分けると
いつでも、陰である事は、陽でない事になり
陰陽が、排反の関係となり、明快に解りやすい
その一方、条件が狭小になり、深層を悟りにくい
例えば、複数の条件で、陰と陽を別けると
必ずしも、陰である事は、陽でない事でなく
陰陽が、交錯の関係となり、明解に解りにくい
その一方、条件が広大になり、真相を悟りやすい
具象は、空間を絞り、単一の意味を伝えて
抽象では、時間を募り、多重の意識に訴える
具体的なら、因果が解り易く、条件を悟り難い
抽象的ならば、因果が解り難く、条件を悟り易い