物語編
第一章 第四一話 物語編
第一章 利 と 理
第四一話 実感を捕える と 関係を捉える
〔経験が無ければ、決して、知恵は生まれない。
老成した魂しか、悟ることは、出来ないのである。
神が創り給う、この世界を、思う存分味わうが良い。〕
〔二千年間、君は繰り返し、この現実の世界に、
肉体を持って、生まれ変わり、体験を積み重ねよ。
人類と共に、歴史を紡いで、岩戸開きに臨むだろう。〕
〔それでも、足りない分は、この物語の世界に、
霊体を以って、生まれ変わり、経験を積み重ねよ。
昔の自分を導く、疑似の体験で、霊感が湧くだろう。〕
〔即ち、最初から今まで、そして、先の人生も、
高次から、君を導き続ける、霊なる者の正体とは、
現世の君の、指導霊でもあり、来世の自身でもある。〕
〔独りで生きていると、君は誤るかもしれない。
しかし、実際の所は、多くの者に見守られている。
ばかりか、霊なくして、何も感じることが出来ない。〕
〔悩める君よ、我が身一人の、身でないと知れ。
肉体を持たない、無数の存在が、君を通して学ぶ。
他の者に選べない、絶望の身こそ、実に有り難いと。〕