物語編
第一章 第四一話 概念編
第一章 因果性
第四一回 利 の裏に 理
利は、陰と陽を持って、実感を感じること
理とは、陽と陰を以って、構造を観じること
利は、因と果を捉えながら、質感を捕えること
理とは、果と因を捕えながら、関係を捉えること
利とは、実感に塗れる、因果の識別のこと
利の外に、理が有る時は、利が続く様になり
利の外側に、理が無い時は、利が尽く様になる
すなわち、理に依って生じて、理に拠って滅する
理とは、実感を離れた、因果の関係のこと
理の中に、利が有る時は、理に従う様になり
理の内側に、利が無い時は、理に背く様になる
すなわち、利に拠って広がり、利に依って曲がる
因果性は、理が生まれると、利が産まれる
利が生まれていると、理が埋まれていること
利に偏ると、理が曲げられ、利が腐ってしまい
理に偏るほど、利を軽んじて、理が空いてしまう