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物語編

第一章 第四三話 問答編

マサシ 浅い(アサい)は、どういうものですか?

 

アキラ 浅い意識は、熱しやすく、冷めやすい、
    利が分かれた、条件が狭い、意識である。
    表層は、利を感じやすく、理を観じにくく、
    すべてを、利で感じるため、心の理で捕える。

 

マサシ 深い(フカい)は、どういうものですか?

 

アキラ 深い意識は、熱しにくく、冷めにくい、
    理に合わさる、条件が広い、意識である。
    深層は、利を感じにくく、理を観じやすく、
    すべてを、理で観じるため、真の理を捉える。

 


 

アキ  真理に、数学のような、印象を受けます。

 

マコト 高い世界の教えは、複数の意味を持つ、
    数字が用いられ、同音意義が現われます。
    真我に近いと、偏らない美しさが生まれて、
    自我に近いほど、偏らせる訴えが埋まれます。

 

アキ  高い次元の教えほど、美しいのですか?

 

マコト 美しさも、相対のものに、過ぎません。
    自分に、合っているものを、美と見ます。
    真我に臨むなら、偏らない美しさを観じて、
    自我を望むならば、訴える美しさを感じます。

 

アキ  真理の印象も、読み手次第なのですか?

 

マコト 真我に臨むなら、美しいと観じますが、
    自我を望むならば、見難いと感じるはず。
    例えば、余裕が無い、情感が無いなどです。
    自我に近いほど、好き嫌いで、美を感じます。

 


 

キソ  何度も繰り返し、真理を読んでいますが、
    その度に、印象が変わり、衝撃を覚えます。
    これは、私だけですか、他の方もそうですか?

 

マコト 例えば、今日の、ご飯が美味かった等、
    刻んだ言が浅いと、集まる霊も浅くなり、
    逆に、宇宙の果まで、善悪は表裏である等、
    意味が深くなると、集う意識も深くなります。

 

    つまり、真理を読むと、貴方を介して、
    縁が有る、多様な意識が、拠って来ます。
    それは、未来の自分や、昔の自分だったり、
    更に深く、天人の意識や、菩薩の菩提心です。

 

    彼らが、貴方を通して、学ぶと同時に、
    あなたは、彼らを通して、選び取れます。
    次の瞬間の自分として、どの意識を選ぶか、
    貴方に、選択する余地が、与えられる訳です。

 

    人は、真理を使い、菩薩にも成れるし、
    魔逆に、真理を遣い、悪魔にも為れます。
    これこそ、真理が、万人向でない所以です。
    傲慢な者は、真理を通り、地獄に招かれます。

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