第一章　　　　　意志性
第五一回　自由　の裏に　責任

自由は、原因を持って、自己に帰すること
責任とは、結果を以って、自身に期すること
仮に、自由を追うなら、責任を負うべきであり
反対に、責任を負うなら、自由に追うべきである

畢竟、責任なき自由は、不自由に過ぎない
たとえ、責任を負わずに、自由を追おうとも
自らでは、何も追えてない、不自由と違わない
責任を追う、自由こそが、不自由なき自由である

必竟、自由なき責任は、無責任に過ぎない
たとえ、自由を追わずに、責任を負おうとも
自ずから、何も負えてない、無責任と違わない
自由に負う、責任こそが、無責任なき責任である

自由が生まれるとき、責任が埋まれている
責任のない自由もなく、自由なき責任もない
人は、生まれながら、責任を取る自由を有して
自らが、原因を選ぶと、自身に結果が返ってくる