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物語編

第一章 第五三話 物語編

第一章    自我   と   自然
第五三話 想像を重ねる と 創造を重ねる

 

混沌の時代、どの扉から、入っても構わない。
認めるべき、入口を望むことが、必要なのでなく、
認められない、出口に臨むことが、重要なのである。

 

ありとあらゆる価値に、ありとあらゆる誘惑。
此処まで、様々な入り口が、説き明かされるのは、
何処かには、引っ掛かって欲しい、神の親心である。

 

君らは、これまで、疑問を感じた事はないか。
何故に、高次元の魂が、相反する教えを説くのか。
如何して、見解を合せず、敢えて人を悩ませるのか。

 

答えは、そもそも、天界が無智だからであり、
別の応えは、それこそ、宇宙の真理だからである。
人に後者を認めて欲しくて、神は前者を認めている。

 

にもかかわらず、君らは、真理を見とめない。
愛するべき善神だが、無智な、神々の甘酒を飲み、
何も改めないまま、天国に昇る、気分に酔っている。

 

確かに、悟らなくても、天には帰れるだろう。
しかし、悟らなければ、いずれ地に落ちるだけだ。
また、人類として生まれ、苦楽を味わうことになる。

 

決して、高次の守護神は、嘘は言っていない。
善いことを、説いている、それは神も認めている。
とはいえ、神の真意は、知識で伝わるものではない。

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