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物語編

第一章 第五六話 物語編

第一章    固定   と   変化
第五六話 自我の表われ と 自然の現われ

 

想像を遙かに上回る、衝撃な事実に退避ろいだ。
確かに、人生の意味を望んで、この地を訪れたが、
私が、悟り得た境地は、臨んで良い物ではなかった。

 

創造の主よ、人界のみか、天界さえ敵に回す、
天地驚愕の真理を、私に解き明かせと申されるか。
神々が解さない法を、如何して、人々が解しようか。

 

これより、二千年間、人類と共に歴史を刻み、
繰り返し、生まれ変わり、重要な型を創り上げよ。
そして、二千年の後に、その物語を説き明すが良い。

 

すべてに、携わって来た、二千年後の汝には、
外の者に、尋ねる事なく、その神意が解るだろう。
しかし、真実が現実と、真逆である事に愕然とする。

 

人は汝を嘲うだろう、神々は汝を厭うだろう。
九分九厘、追い詰められ、汝は神に祈り続けるが、
神は、敵を窘めるどころか、汝に語り掛けもしない。

 

我が子に、父が与えるのは、試練のみである。
如何な奇跡も、如何なる啓示も、望んではならん。
代え難い人生が、奇跡と呼ぶべき、神の啓示である。

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