物語編
第一章 第五六話 概念編
第一章 現象性
第五六回 固定 の裏に 変化
固定は、陽と陰が溜まり、積み重なること
変化とは、陰と陽を流れて、移り変わること
固定する者は、意識が表れて、自我に移される
変化する物には、意味が現れて、自然に写される
自我は、固定を司って、同一性を望むもの
欲により、自然を見つめ、陰陽に切り分けて
自我の中に、同じ者として、意識を積み重ねる
皮肉的に、安定を詰み上げて、不自然に変化する
自然は、変化を司って、差異性に臨むもの
徳により、自我を見とめ、陰陽を移し変えて
自然な様に、違う物として、意味を振り分ける
逆説的に、変化を映し出して、大自然に安定する
固定が生まれるとき、変化が埋まれている
変化のない固定もなく、固定なき変化もない
自我は、安定を望みながら、変化に臨んでいき
大自然は、変化を望みながら、安定に臨んでいる