物語編
第一章 第五八話 物語編
第一章 愛情 と 憎悪
第五八話 相手を利する と 相手を害する
「岩戸の主よ、岩戸が開かれる、前夜に生まれ、
魔と神が交わした、密約を代弁せよと申されるか。
神も魔も追わない役、如何して、人の身に負えよう。」
〔神は、神妙な使命ほど、辛辣な試練を与える。
一厘の仕組を司る、真理の御霊、因縁の御魂達よ。
今でこそ汝らは、落魄れているが、我が分霊である。〕
〔その日が来て、すべてが明らかになったとき、
上の者は下になり、下に居た者は上に行くだろう。
どれだけ下に潜るか、それが、この仕組の肝である。〕
〔即ち、下を支えた者が、上に返り咲いたとき、
その途中にいる、彼と縁ある者が、全て救われる。
だからこそ、神は、霊格の高い者に、底辺を任せる。〕
〔真理の御霊よ、汝は、地獄の如き時間を巡り、
二千年の間、型を創り上げて、経験を積むだろう。
そして、あらゆる真理を説いて、彼に栄光を授ける。〕
〔因縁の御魂よ、汝らは、心の弱さで逃げた分、
二千年の後、型を読み解いて、実感を補うだろう。
そして、先ず自ら真理と化して、地に福音を伝える。〕
〔一厘の仕組は、決して、知識では伝わらない。
無始の過去に、決死の彼が、実践して見せた如く、
悪の命を受け容れてこそ、三千世界は引っ繰り返る。〕