物語編
第一章 第六十話 概念編
第一章 恋愛性
第六十回 恋 の裏に 愛
恋は、相手に映り込む、自分を愛すること
愛とは、自分に移り込む、相手を愛すること
恋は、相手に寄ることなく、自分に酔っている
愛では、自分に酔うことなく、相手に寄っている
恋とは、楽を分け合って、共に楽しむこと
楽しいと、絆が強くなって、恋に酔っていき
苦しいほど、楔が弱くなって、恋が醒めてくる
夢を見ている、優しい幻想こそ、恋に他ならない
愛とは、苦を分ち合って、共に愉しむこと
楽しいと、楔が強くなって、愛を増していき
苦しいほど、絆が強くなって、愛を深めていく
夢から覚める、厳しい真実こそ、愛に他ならない
恋を生まれているとき、愛が埋まれている
覚めない夢もないならば、冷めない恋もない
愛のない恋は、夢を乗り換える、夢遊者であり
恋のない愛とは、夢を脱ぎ捨てた、覚醒者である