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物語編

第二章 第三話 問答編

マサシ 兵法三十六計とは、どういうものですか?

 

アキラ 南北朝時代に著された、兵法書のこと。
    著者は、宋の将軍だった、檀道済である。
    三十六の計を、敵情に合せ、六系統に分け、
    勝戦、敵戦、攻戦、混戦、併戦、敗戦である。

 

マサシ 無中生有(ムチュウショウユウ)とは?

 

アキラ 無中生有は、三十六計の第七計であり、
    何も無い中に、有が生まれるということ。
    有も繰り返すと、無いが如く、観じて来る。
    無も折り返すなら、有るが如く、感じて来る。

 

マサシ 無(ム)とは、どういうものですか?

 

アキラ 無とは、有ることを、繰り返すことで、
    見えているものを、見とめなくなること。
    いつでも見とめると、当り前に捕えるため、
    たとえ、有っても、無いように感じてしまう。

 

マサシ 有(ウ)とは、どういうものですか?

 

アキラ 有とは、無いことを、折り返すことで、
    見えないものが、見えるようになること。
    いつでも見えないと、有り難く捉えるため、
    たとえ、無くても、有るように観じてしまう。

 

マサシ 反復(ハンプク)とは、どういうものですか?

 

アキラ 反復とは、同じことを、繰り返すこと。
    意識の中で、同じことを、繰り返すほど、
    無意識の内に、違うことが、繰り返される。
    即ち、同じが生まれると、違いが埋れている。

 

マサシ 反覆(ハンプク)とは、どういうものですか?

 

アキラ 反覆とは、違うことに、折り返すこと。
    意識の下で、同じことを、繰り返すほど、
    無意識の上に、違うことが、折り返される。
    即ち、同じが究められて、違いに極められる。

 


 

モモコ 「当たり前」は「無」で、気づきにくく、
    「有り難い」は「有」で、気づくことです。
    「無」を「有」に変えるには、どうしますか?

 

マコト 「当たり前」と「感じている」ものを、
    「有り難い」と「観じていく」ためには、
    無意識に感じることを、意識し観じること。
    即ち、意識して真理を学ぶことが、必要です。

 

    漫然と生きず、真理を学べば学ぶほど、
    いかに、宇宙が美しい理に適っているか。
    どれだけ、世界が深遠な愛に満ちているか。
    宇宙の神秘と共に、感謝の念を覚える筈です。

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