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物語編

第二章 第四話 問答編

マサシ 虚(キョ)とは、どういうものですか?

 

アキラ 虚は、陰と陽を見て、陰と陽を分けず、
    曖昧に、因と果を見て、実感が無いこと。
    即ち、意識を介さないと、意味を解せない。
    意識を背けると、虚になり、意味が薄くなる。

 

マサシ 実(ジツ)とは、どういうものですか?

 

アキラ 実は、陰と陽を見て、陰と陽を分けて、
    明確に、因と果を見て、実感が有ること。
    即ち、意識を介するとき、意味が解される。
    意識を向けると、実になり、意味が濃くなる。

 

    

 

マサシ 三清(サンセイ)は、どういうものですか?

 

アキラ 道教における、最高神格のことである。
    「道」が神格化され、太上道君となって、
    「老子」が神格化され、太上老君となって、
    「太元」が神格化されて、元始天尊となった。

 

マサシ 太上老君(ダジョウロウクン)は、誰ですか?

 

アキラ 道教の始祖として、老子が神格化して
    神秘的な言い伝えが、付け加わったもの。
    母胎に何年も宿り、左脇から生まれたとか、
    白髪混りの大人として生まれたとか、がある。

 

マサシ 道教(ドウキョウ)は、どういうものですか?

 

アキラ 道教とは、道家の思想を中心において、
    神仙思想や陰陽五行を、取り入れたもの。
    2世紀末に、張角が、太平道の教団を創り、
    同じ頃に、張陵が、五斗米道の教団を造った。

 

マサシ 太平道(タイヘイドウ)とは、何ですか?

 

アキラ 後漢末、張角が創始した、道教の組織。
    呪符や呪文による、病気の治療を施して、
    貧困と悪政に苦しむ、民衆の心を捕えたが、
    黄巾の乱を起して、漢帝国を滅亡に向わせた。

 

マサシ 黄巾(コウキン)の乱とは、何ですか?

 

アキラ 太平道の信者が起した、農民反乱であり、
    その目印として、黄色い頭巾を被っていた。
    中央の政府は、地方の豪族を頼り鎮圧したが、
    威信を失い、豪族が自立し、動乱の時代に入る。

 

マサシ 五斗米道(ゴトベイドウ)は、何ですか?

 

アキラ 後漢末、張陵が創始した、道教の組織。
    病は、人の罪に対する、天の罰と説いて、
    信者に、五斗の米を寄進させたことによる。
    曹操に降伏して、独立は崩れたが長く続いた。

 


 

イズモ 先日、我が家に、書籍が到着しました。
    流行病で、不安を、感じていたのですが、
    その瞬間から、沈んだ心が晴れ渡りました。
    物語が現実になりつつあると、実感しました。

 

マコト 外に飾り置いて、有り難がっていても、
    真理というものは、何ら役に立ちません。
    自らの内に修め、自ら真理と化して下さい。
    真の理は、虚飾も着けず、虚言も吐けません。

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