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物語編

第二章 第五話 問答編

マサシ 愚(グ)とは、どういうものですか?

 

アキラ 愚者は、利に囚われて、理に背くため、
    理を解して和せず、利を介して動くもの。
    愚者は、利を望んで、利の元に集って来て、
    それゆえ、害に臨んで、利の元を去って行く。

 

マサシ 賢(ケン)は、どういうものですか?

 

アキラ 賢者は、利に捕われず、理に従うため、
    利を介して動じず、理を解して和すもの。
    賢者は、義を望んで、理を元に集って来て、
    それゆえ、偽に臨んで、理の元を去って行く。

 

マサシ 踏絵(フミエ)とは、どういうものですか?

 

アキラ 江戸幕府が、信者か否か判定するため、
    キリストの象徴を、踏ませる行為のこと。
    信者ならば、戒律を破ることに捕われるが、
    非信徒ならば、偶像を壊すことに囚われない。

 


 

ミナコ 次元の壁とは、どういうものですか?

 

マコト 上(高次)から、下(低次)は見えても、
    下(低次)からは、上(高次)は見えない。
    このような差を、次元の壁と表現しています。

 

ミナコ 空を悟る賢者は、何次元に当たるのですか?

 

マコト 空の境地とは、一元の境地のことですが、
    どれだけの二元を、経験してきたかにより、
    その悟りの広がり方、器の大きさは違います。
    無論、多く経験するほど、悟りは深くなります。

 

ミナコ 次元が高くなるほど、悟りは深いのですか?

 

マコト 覚醒し得る存在が、済度や演目のために、
    敢えて、業を纏って、低次に降りるように、
    次元の高低と、覚醒の浅深は、別と言えます。
    また、科学が進んでも、覚めない存在もいます。

 

    善悪の対立を説き明かす、高次の存在は、
    欲に囚われている、欲界の神々と言えます。
    科学や霊性は高くとも、悟りは深くないです。
    彼らを盲信するのは、知恵なき選択と言えます。

 

ミナコ 人類より、数百年も進化している存在を、
    信仰するのは、無難な選択と言えませんか?

 

マコト 人類より、数億年も進化している存在が、
    人間に生まれて、人間として語っています。
    彼らから学ぶ方が、賢明な選択と言えますね。
    上ばかり崇めて、下を蔑むのは、罠の一つです。

 

ミナコ 今回の次元上昇は、何次元になるのでしょうか?

 

マコト この地球は、本来は、知恵を学ぶ所です。
    ですから、宇宙の監獄や、宇宙の掃溜めと、
    地球を蔑み、一時的に、脱出をしたとしても、
    再び、似ている星に、転生することになります。

 

    たとえ、行く先が、何次元であろうとも、
    学んでいないと、何度でも、戻って来ます。
    実際、貴方も、これが初めてではありません。
    悟るまで、何度でも、生まれ直しを喰らいます。

 

ミナコ ということは、例えば、日々の生活でも、
    祈り等によって、一時的に次元上昇しても、
    時間が経てば、また、元に戻ってしまうのは、
    宇宙の話と、全く同じと、言えるのでしょうか?

 

マコト その通りです、この地球、人間の世界は、
    百倍速で移り変わる、宇宙の縮図なのです。
    その珠玉たる地を、宇宙の牢獄という時点で、
    お里が知れています、また、生まれて来ますね。

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