物語編
第二章 第六回 概念編
第二章 矛盾性
第六回 矛 の裏に 盾
矛は、我の中の利を、理で掘り起こすもの
盾とは、我の中の利を、理で塗り固めるもの
矛は、逆鱗を被っている、建前を剥ぎ取るもの
盾とは、逆鱗が覆っている、本音を固く守るもの
表層は、逆鱗の上にある、浅い意識のこと
矛が上から掘ろうとも、盾が下から固めると
矛と盾が交じり合わずに、逆鱗が隠れてしまう
自己の矛盾が明かにならず、真相が見えて来ない
深層は、逆鱗の下にある、深い意識のこと
盾が下から固めようと、矛が上から掘るとき
矛と盾が交じり合うため、逆鱗に触れてしまう
意識の真相が明らかになり、激情が湧いて上がる
自我を守る最強の盾を、深い意識は具えて
他我を攻める最強の矛を、浅い意識は備える
我が最強の矛をして、我が最強の盾に挑むとき
自己矛盾を起こし、大いなる飛躍の機会が訪れる