物語編
第二章 第七話 概念編
第二章 非攻墨守
第七回 攻 の裏に 守
攻撃は、我が虚を以って、他を攻めること
防御とは、我が虚を守って、我を御すること
攻撃は、我が虚を責めず、他の虚を攻めること
防御とは、他の虚を攻めず、我が虚を責めること
弱き者の戦いは、互いに弱き心を映し合う
自らを守るときは、相手の虚を攻めていけず
相手を攻めるときは、相手の虚を攻めていける
弱き者の戦いでは、守ると負けて、攻めると勝つ
強き者の闘いは、互いに強き心を認め合う
自らを守るときは、自らに実が生まれていて
相手を攻めるときは、自らに虚が産まれている
強き者の闘いでは、攻めると負けて、守ると勝つ
非攻墨守は、剣を持して、剣を辞すること
真剣が究められると、無剣に極められていく
半端な力を持つと、戦乱の世に誘われ易くなり
完全なる力を持つと、太平の世に導かれ易くなる