物語編
第二章 第四話 概念編
第二章 虚実性
第四回 虚 の裏に 実
虚は、陰と陽を見て、実感が表れないこと
実とは、陽と陰を見て、実感が現われること
虚は、陰陽が空いてきて、実感が弱くなること
実とは、陽陰が満ちてきて、実感が強くなること
或るとは、陰と陽を見て、一つを見ること
一つを有と見ていると、他を無に見てしまい
全てが一つであることを、見とめられなくなる
即ち、或るものを見るとき、在るものが見えない
在るとは、陰と陽を見て、全てを見ること
一つを有と見ないとき、他を無に見なくなり
全てが一つであることを、見とめるようになる
即ち、在るものを見るとき、或るものが見えない
実が生まれているとき、虚が埋まれている
虚のない実も無いならば、実のない虚も無い
虚実が定かであると、実感は有るが実相に遠く
虚実が定かでないほど、実感は無いが実相に近い