物語編
第二章 第十五話 概念編
第二章 本性説
第十五回 性悪 の裏に 性善
性悪は、自我をして、独善を働く性のこと
性善とは、自然をして、至善に動く性のこと
性悪は、欲を持って、悪を詰み重ねる性のこと
性善とは、欲を以って、善を積み重ねる性のこと
独善とは、我には善くて、他には悪いこと
悪人は、独善を働いて、悪を詰み重ねていき
業に塗れて、自我が強くなり、自然が遠くなる
即ち、悪人は、我が善を望んで、至善になれない
至善とは、我にも善くて、他にも善いこと
善人は、至善に動いて、善を積み重ねていき
法を修めて、自我が弱くなり、自然が近くなる
但し、善人は、我が善を疑えず、自然になれない
本性とは、善にも悪にもなる、良くである
性悪の階は、独善に働いて、悪に窮められて
性善の段では、至善に動いて、善に究められる
最終的には、無為自然に達して、欲を越えていく