物語編
第二章 第十六話 概念編
第二章 信賞必罰
第十六回 法家 の裏に 儒家
法家は、悪の性の者に、法を説く者のこと
儒家とは、善の性の者に、仁を解く者のこと
法家の法は、罰が与えられ、律して育てること
儒家の仁とは、賞が授けられ、利して育てること
罰とは、悪を報いる者に、悪を酬いること
悪の者が、他を律するとき、罰が与えられる
悪に対して、悪が返ることを、罰を持って説く
自ずから、独善を働く者に、天の愛など届かない
賞とは、善を報いる者に、善を酬いること
善の者が、他を利するとき、賞が授けられる
善に対して、善が返ることを、賞を以って解く
自ずから、至善に動く者に、地の法など要らない
信賞必罰は、天の法に倣い、人の法を布く
善には善で報いると、悪には悪を酬いること
法家の段は、法が説かれて、悪が憎まれていき
儒家の階では、愛が解かれて、悪が許されていく