物語編
第二章 第十八話 概念編
第二章 有為転変
第十八回 治世 の裏に 乱世
治世は、文を持って、世を治める時のこと
乱世とは、武を以って、乱を収める刻のこと
治世は、条件が緩くなり、幻想を望む時であり
乱世とは、条件が緊くなり、真実に臨む刻である
太平の時代は、質を選び、分化を重んじる
欲と欲が別れて、最も善い、欲が認められる
そして、善が究められて、悪に極められるため
余裕が消えて、武で治める、戦乱の次代を迎える
戦乱の時代は、量を択び、同化を重んじる
欲と欲が戦って、最も強い、欲が認められる
そして、欲が究められて、徳に極められるため
余裕が生じて、文を修める、太平の次代を向える
有為転変は、時の代が、繰り返されること
治世が究められると、乱世に極められていく
治世の時代は、欲が分かれて、文化が花ひらき
乱世の時代には、欲が合わさり、天下を平らげる