物語編
第二章 第十九話 概念編
第二章 文武両道
第十九回 文化 の裏に 武化
君子は、欲を越える、大きな器の者のこと
小人とは、欲に塗れる、小さな器の者のこと
君子の数が、多くなると、治世の時が長くなり
小人の人数が、多くなると、乱世の刻が長くなる
文化とは、欲と欲が分かれ、分化すること
大きな徳は、互いに認め合い、差異を楽しむ
意が分かれて、欲に従がうとき、文が遣われる
治世の時は、差が究められて、才に極わめられる
武化とは、欲と欲が合さり、同化すること
小さな徳は、互いに責め合い、相違に苦しむ
意を合わせて、欲に逆らうとき、武が使われる
乱世の代は、我が極められて、和に究わめられる
文武両道は、欲を持って、欲を治めること
文化が究められると、武化に極められること
文化の段は、多様性の中で、未知を開いていき
武化の階では、統一性の中で、実力を示していく