第二章　　　　諸子百家
第二十回　上向　の裏に　下向

上向は、二元の方から、一元に向かうこと
下向とは、一元の方から、二元に向かうこと
上に向かうと、罰、賞、義、仁、徳、道であり
下に向かうとき、道、徳、仁、義、賞、罰である

道家は、道と徳を説き、自然に達するもの
道は、無為を持って、作為を超えていくこと
徳とは、自然を以って、自我を越えていくこと
道の段は、真人を育てる、無為自然が修められる

儒家は、仁と義を説き、至善を重ねるもの
仁は、仁愛を持って、悪人に報いていくこと
義とは、大義を以って、善人に酬いていくこと
儒の段は、大人を育てる、仁義礼智が修められる

法家は、賞と罰を説き、独善を改めるもの
賞は、褒賞を持って、善行を勧めていくこと
罰とは、刑罰を以って、悪行を懲していくこと
法の段は、小人を育てる、信賞必罰が修められる