物語編
第二章 第二一話 問答編
マサシ 陰陽五行(インヨウゴギョウ)とは?
アキラ 五行とは、木と火と土と金と水であり、
相生が生まれると、相克が埋まれること。
局所的に、合理を望んで、相生の縁となり、
大局的には、無理に臨んで、相克の縁となる。
マサシ 相生(ソウセイ)は、どういうものですか?
アキラ 相生は、合理を生む、強める縁であり、
隣り合う、行を結んで、五角形が現れる。
相生の縁は、木は火を生み、水は土を生み、
土は金を生み、金は水を生み、水は木を生む。
マサシ 相克(ソウコク)は、どういうものですか?
マサシ 相克は、無理を生む、弱める縁であり、
向い合う、行を結んで、五芒星が現れる。
相克の縁は、木は土を刻し、土は水を刻し、
水は火を刻し、火は金を刻し、金は木を刻す。
マサシ 故事「白眉」とは、どういうものですか?
アキラ 三国時代に、優秀な五人の兄弟が居た。
姓が馬、字が常で、馬氏の五常と呼ばれ、
その中の、白い眉を有する、四男の馬良が、
最も優秀で、白眉と呼ばれる、故事が生じた。
マサシ 故事「泣いて馬謖を斬る」とは、何ですか?
アキラ 馬氏五常の五男、馬謖は優秀だったが、
狡猾な所があって、劉備は見抜いていた。
一方、諸葛亮は、愛弟子である彼を重用し、
重要な局面である、街亭の戦いで大抜擢した。
にもかかわらず、馬謖は命令に背いて、
勝手な決断により、敗戦を招いてしまう。
馬謖の処刑の際、才能を惜しむ者もいたが、
諸葛亮は、軍律を保つため、泣く泣く斬った。