物語編
第二章 第二二話 概念編
第二章 五行勝復
第二二回 順 の裏に 逆
順は、条件が緩くて、有利に事が運ぶこと
逆とは、条件が厳しく、不利に事が進むこと
順は、合理を積み重ねて、矛盾が裏に隠されて
逆では、合理を詰み過ぎて、矛盾が表に現われる
相生は、隣り合う縁であり、補い合うもの
金を生み出す、土を生み出す、火を生み出す
木は、自らを刻する金を、巡り廻って肯定する
つまり、相生が究められると、相克に極められる
相克は、向い合う縁であり、刻し合うもの
金を刻す、火を刻す、水を刻す、土を刻する
木は、自らを刻する金を、廻り巡って否定する
つまり、相克が極められると、相生に究められる
五行勝復とは、自然が歪むと、自然に治る
不自然が究められて、自然に極められること
順境の段は、理を求めるほど、利が表れてきて
逆境の階では、理を求めるほど、害が現れてくる