第二章　　　　　走為上
第二三回　下策　の裏に　上策

下策は、我に依らない、敵に頼る策のこと
上策とは、敵に拠らない、我に依る策のこと
下策は、相手に任せるため、自身が負かされる
上策では、自身に任せるため、相手が負かされる

逃避とは、敵に背を向け、逃げていくこと
誰でも、責を果すことなく、責から逃げると
彼は、責に負われるため、責に追われてしまう
万策を尽くさず、途中で逃げても、逃げ切れない

回避とは、敵の背に回り、避けていくこと
誰でも、責から逃げないで、責を果たすとき
彼は、責が終わるために、責が追われなくなる
万策を尽くして、困難に向うと、乗り越えられる

走為上とは、三十六計、逃げるに及ばない
相手から、逃れるために、相手の裏に逃げる
下策は、三十六計を尽さず、相手に背を向ける
上策では、三十六計を尽して、相手の背に向かう