第二章　　　　天地人
第二四回　天　の裏に　人

三才とは、三つの要素、天と地と人のこと
例えば、毎年秋になると、収穫が与えられる
或る処は、凶作になり、別の所は、豊作になる
それに泣き笑いするのは、世の人の為す処である

天とは、因縁果に於いて、結果を司るもの
天の道は、規則性を以って、天命を下すもの
天体は、規則正しく、運行を変えることはない
天の時は、時が満ちるときに、結果を与えること

地とは、因縁果に於いて、条件を司るもの
地の道は、多様性を以って、使命を紡ぐもの
地上は、興衰激しく、永遠に栄えることはない
地の利は、場が転じるときに、条件を変えること

人とは、因縁果に於いて、原因を司るもの
人の道は、主体性を以って、生命を宿すもの
人間は、感情豊かに、意志が潰えることはない
人の和は、人が和するときに、原因が集まること