物語編
第二章 第二六話 概念編
第二章 天志論
第二六回 民意 の裏に 天意
民意は、想像を持って、人が表す意のこと
天意とは、創造を以って、天が現す意のこと
民意は、理想を持って、思いのままに願うもの
天意とは、現実を以って、在りのままを示すもの
人とは、幾らでもある、理想を適えるもの
現実のない理想では、単なる妄想に過ぎない
現実を負わず、理想を追うと、妄想に覆われる
現実が見えない、想像など、意味なく流れていく
天とは、一つしかない、現実を奏でるもの
理想のない現実では、単なる幻影に過ぎない
理想を追わず、現実を負うと、幻影に覆われる
未来に続かない、現在など、意識せず過ぎていく
天志論とは、天意に降ると、天命が下りる
天意に適っていると、民意が叶えられること
天意に従う者は、真実に迎い、順境に誘われて
天意に逆らう者は、幻想に向い、逆境に導かれる