第二章 第三一話 問答編
マサシ 知行合一(チギョウゴウイツ)とは?
アキラ 知行合一は、知ることと、行うことは、
不可分であり、変らないと、考えること。
完全に、知っているなら、行うはずであり、
逆に、行なわないのは、知らないからである。
マサシ 智(チ)とは、どういうものですか?
アキラ 智とは、欲を以って、良く解すること。
陰と陽を分けて、良く解かることである。
欲を持たない限り、善と悪は現れて来ない。
苦と楽が穏か過ぎて、実感が損われてしまう。
マサシ 徳(トク)は、どういうものですか?
アキラ 徳とは、欲を解いて、良く和すること。
陰と陽を合せて、良くを解くことである。
徳を培わない限り、善と悪は分かれ続ける。
苦と楽が激し過ぎて、実感に呑まれてしまう。
シナノ 何度も繰り返し、書籍を読んでいると、
読んでいる内容と、現われてくる内容が、
シンクロして、日常のすべてに意味がある、
試されているような、実感が湧き上がります。
マコト 真理を修める者は、内なる神と繋がり、
試されるが守られる、人生に変わります。
内なる神は、決して奇異など見せませんが、
現実を通して、貴方に示唆を与えてくれます。
シナノ どうすれば、神の示唆を読み解けますか?
マコト この現実、良きにつけ、悪しきにつけ、
何が起ころうとも、有り難く受け容れる。
出来れば、四六時中、感謝し続けて下さい。
そうすれば、あなたは、大きな徳を積みます。
この真理に、易きにつけ、難きにつけ、
何が示されようと、繰り返し突き詰める。
出来れば、知行合一、実践し続けて下さい。
そうすれば、あなたは、優れた智を磨きます。
シナノ 現実の神示を、正しく読み解けたか否かは、
自分で、どのように判定すれば、良いですか?
マコト 同じ問題に悩む人が、眼前に現れます。
神示を読み解き、正しく成長した暁には、
相手を導くことが出来、自らも救われます。
解けていないと、気づくまで、現れ続けます。
クジ 二十四時間、感謝することが出来れば、
更に、真理を悟る、必要は有るのですか?
マコト 確かに、いつでも、感謝が出来るなら、
それこそ、徳の境地で、何も要りません。
しかし、外の干渉を受け、状態が崩れると、
悟ってない人は、なかなか、元に戻れません。
それゆえ、菩薩は、智と徳を磨きます。
智が有れば、自他共に、徳まで導けます。
即ち、偶然に得ると、偶然的に壊れますが、
反対に、必然に解くと、必然的に蘇えります。