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物語編

第二章 第三六話 概念編

第二章   名実一体
第三六回 名 の裏に 実

 

名は、得を認めるとき、外に見とめるもの
実とは、徳を認めるとき、内に見とめるもの
名は、形として表れる、外に見える外見であり
実とは、型として現れる、内に具わる中身である

 

たとえ、花を咲かしても、実が生らないと
そのうち、花は枯れていき、芽が出なくなる
実が生って、人が食べてこそ、花は愛でられる
実なき名では、虚が生れてくる、虚名に過ぎない

 

たとえ、実が生ろうとも、花が咲かないと
だれにも、実が食べられず、芽が出なくなる
花を咲かせ、人が寄ってこそ、実は食べられる
名なき実では、実が埋れていく、無実に過ぎない

 

名実一体は、実が生まれて、名が産まれる
本質的に、実が生らずに、名は成らないこと
名が生れて、実が埋れると、名が廃れてしまい
実が生まれて、名が埋れると、実が腐ってしまう

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