第二章　　　道徳教育
第三七回　道　の裏に　徳

道は、利を持ってして、理を進ませること
徳とは、器を以ってして、道に戻させること
道は、利を与えられる、成功を授ける理であり
徳とは、害に耐えられる、失敗を認める器である

小人は、分別が無く、得を求める段であり
倫理とは、小人に説く、選択の無い理のこと
選択を奪い、結論を説くと、過失を犯しにくい
小人には、成功を持って、利を説いて得に変える

大人は、分別が有り、徳を求める段であり
道理とは、大人に解く、選択の有る理のこと
選択を与え、過程を解くと、過失を犯しやすい
大人には、失敗を以って、害を解いて徳に換える

道徳教育は、道と徳を教えて、育てること
道なき徳では甘やかし、徳なき道は脅やかす
小人の段は、一本道を進ませ、利を与えていき
大人の階では、分岐点で悩ませ、害を与えていく