物語編
第二章 第四十話 概念編
第二章 小国寡民
第四十回 正 の裏に 奇
正は、自生をして、寄生しない価値のこと
奇とは、寄生をして、自生しない価値のこと
正は、自ら利を生み出す、国を強める才であり
奇とは、他の利を奪い取る、国を弱める才である
強者とは、余力に臨む、自立する者のこと
たとえ、国が小さくとも、強い民が集まれば
乱世には、力が集まるため、治世に迎いやすい
強者が、弱き者を育て上げて、正の連鎖を楽しむ
弱者とは、助力を望む、依存する者のこと
たとえ、国が大きくとも、弱い民が集まれば
治世でも、力が抜けるため、乱世に向いやすい
弱者が、強き者に甘え続ける、負の連鎖に苦しむ
小国寡民は、国は小さく、民は少ないこと
小事に於いて、強力に勤め、自給自足を望み
大事に置いては、協力に務め、挙国一致に臨む
国が小さくなると、民が重くなり、国が堅くなる