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物語編

第二章 第四一話 概念編

第二章    万物斉同
第四一回 区別 の裏に 差別

 

区別は、変わる様に、可変的に分けること
差別とは、決まる様に、不変的に別けること
区別は、違いを見とめて、意識的に分けること
差別とは、違いを見とめず、無意識に別けること

 

痴は、区別を撤すると、差別に徹すること
意識に、相違を見とめず、差を認めないとき
無意識に、相違を見とめて、差を見とめている
意識的に差を生まないと、無意識に差が埋まれる

 

智は、区別に徹すると、差別を撤すること
意識に、相違を見とめて、差を見とめるとき
無意識に、一致を見とめて、和を見とめている
意識上に差が現われると、無意識の差が洗われる

 

万物斉同は、差を認めると、和を見とめる
相違が究められると、一致に極められること
差別の段は、無意識に分けて、意識下に隠れて
区別の階では、意識的に別けて、意識上に現れる

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