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物語編

第二章 第四六話 概念編

第二章    練気化神
第四六回 小徳 の裏に 大徳

 

小徳は、小さな道に臨む、小さな器のこと
大徳とは、大きな道に臨む、大きな器のこと
小徳は、徳に塗れる徳であり、高徳に似ている
大徳とは、徳を越える徳であり、寡徳に似ている

 

小さな徳は、飽きやすく、相対の欲に臨む
すなわち、良くに向い易く、飽くを迎え易い
たとえ、小さな満が生じても、慢を招じさせる
何事にも、満ち足りるため、一見すると徳が高い

 

大きな徳は、空きやすく、絶対の徳に臨む
すなわち、解くに向い易く、空くを迎え易い
たとえ、大きな満が生じようと、慢を招じない
何事にも、満ち足りないため、一見して徳が寡い

 

練気化神とは、気を練って、神と化すこと
大いなる得をして、大いなる徳に変えていく
小徳の段は、慢に捕らわれて、欲に臨んでいき
大徳の階では、慢に囚らわれず、道に臨んでいく

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