物語編
第二章 第五二話 概念編
第二章 公正無私
第五二回 権利 の裏に 権力
権利は、公の利を離れ、私の利を守ること
権力とは、私の利を断ち、公の利を護ること
権利を望みたいなら、権力を棄てるべきであり
権力に臨みたいならば、権利を捨てるべきである
義務を果たすと、権利を与かるべきである
私を利するために、公の利に捧げるものほど
公の理を守るために、公の力で護るべきである
彼は、利が出ていくが、その分、利が返ってくる
権利を離れると、権力を預かるべきである
公を利するために、私の利を離れるものほど
公の利を護るために、公の力で守るべきである
彼は、何も持たないが、その分、誰より守られる
権力を棄てない権利は、単なる権力であり
権利を捨てない権力とは、単なる暴力である
公の理を騙るようになると、権利は権力となり
私の利を集めるようになると、権力は暴力となる