物語編
第三章 第一話 概念編
第三章 色不異空
第一回 色 の裏に 空
色は、陰と陽が現われて、実感が有ること
空とは、陽と陰が消されて、実体が無いこと
色は、二元の世界にある、外に現れる形であり
空とは、一元の世界にある、内に隠れる型である
形とは、型が埋まれている、色の業のこと
欲により、形が少しずつ、移り変わっていく
しかし、その内側には、同じ型が埋もれている
色即是空とは、違う形の中に、同じ型が有ること
型とは、形が生まれてくる、空の器のこと
徳により、型が少しずつ、湧き上がってくる
しかし、その外側には、違う形が生まれてくる
空即是色とは、同じ型の外に、違う形が有ること
色不異空とは、型と形は、異ならないこと
欲を持って、業が重なると、形が移り変わり
功徳を以って、業を越えると、型に遷り換わる
型から形が生れていて、形には型が埋まれている