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物語編

第三章 第三話 概念編

第三章   根本無明
第三回 無明 の裏に 行蘊

 

無明は、静を持って、空を固める性のこと
行蘊とは、動を以って、時を重ねる性のこと
無明は、闇を持って、空を塗り固める性であり
行蘊とは、行を以って、時を積み重ねる性である

 

無明をして、条件が定まり、因果が固まる
無明が無いと、因果が崩れて、実感が表れず
無明が有るから、因果が固まり、実感が現れる
無明とは、根本の煩悩であり、すべての因となる

 

行蘊をして、因果が固まり、因縁が重なる
行蘊が無いと、因縁が壊れて、実感が変らず
行蘊が有るから、因縁が重なり、実感が換わる
行蘊とは、変化の仕組であり、あらゆる縁となる

 

三大煩悩は、貪瞋痴であり、三の毒のこと
根本無明とは、痴であり、光が失われること
無明の段は、条件を定めて、認識を固めていき
行蘊の階では、認識を固めて、経験を重ねていく

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