物語編
第三章 第七話 概念編
第三章 五妙欲
第七回 受 の裏に 愛
受は、受動性を以って、識別を行なうこと
愛とは、能動性を持って、識別を行なうこと
受は、我が欲に捕らわれず、区別を行なうこと
愛とは、我が欲に囚らわれて、差別を行なうこと
区別は、好みを解して、平等に別けること
遠くから、左右に分けて、意味を捉えるため
左が善く見えることで、右が悪く見えはしない
たとえ、意味を解しても、意識に介すことはない
差別は、好みを介して、不等に別けること
近くから、上下に分けて、意識し捕えるため
上が善く見えることで、下が悪く見えてしまう
たとえ、意識に介しても、意味を解すことはない
欲とは、善と悪に分けて、善を求めること
一方が善く見えると、他方が悪く見えてくる
意を介して、意を解さないと、欲に塗れていき
意を介しても、意を解すならば、欲を越えていく