物語編
第三章 第八話 概念編
第三章 因縁尽
第八回 取 の裏に 有
取は、果に囚われると、業が生まれること
有とは、業が生まれると、因に戻れないこと
取の段は、果に臨めないと、不可避になること
有の階とは、因に臨めないと、不可逆になること
渇愛は、愛しんでいて、惜しんでいること
無い事に慣れていて、有り難いと感じるほど
有ることを、愛しむがゆえに、惜しんでしまう
有るを望んで、業が生まれ、有るに臨んでしまう
割愛は、惜しんでいて、愛しんでないこと
有る事に慣れてきて、当たり前と感じるほど
有ることに、惜しみはしても、愛しまなくなる
無いに臨めず、業が返ると、無いに臨んでしまう
因果は、原因が有るから、結果が有ること
強い愛は、偏りを生じさせ、業を招じさせる
業が重いと、当り前と捕えて、歓びが汚されて
業が軽いほど、有難いと捉えて、喜びが洗われる