物語編
第三章 第九話 概念編
第三章 生老病死
第九回 生 の裏に 死
生は、望んでいることに、臨んでいくこと
死とは、望んでないことに、臨んでいくこと
死を含め、望んでないことに、臨むことはない
何処か、望んでしまうから、老病死に臨んでいく
老は、未来を明らめず、今を活きないこと
たとえ、現在を生きても、未来に捕われると
行く末が、詰んだ事を憂い、現在が詰んでいく
老とは、望んでいることにも、臨めなくなること
病は、過去を諦らめず、今を活きないこと
たとえ、現在を生きても、過去に囚われると
来し方に、積んだ事を患い、現在が詰んでいく
病とは、望んでいたことにも、臨めなくなること
生来、望んでいることに、臨んでいるだけ
生に臨まないから、老や病や死に臨んでいく
望まない老に臨めば、健やかな生が蘇ってきて
望まない病に臨むなら、康らかな生が甦ってくる