物語編
第三章 第十話 概念編
第三章 十二因縁
第十回 順観 の裏に 逆観
順観は、因縁に依って、因果に塗れること
逆観とは、因縁に拠って、因果を越えること
順観は、原因が有ると見て、結果も有ると観る
逆観では、原因が無いと観て、結果も無いと見る
固まるから積まれる、重なるから分かれる
解かれるから隔される、隠れるから囚われる
捕われるから愛しまれる、惜しむから望まれる
臨まれるから明らかになる、明めるから諦らめる
固めないと積めない、重ねないと分れない
解かれないと隔さない、隠さないと捉えない
捕われないと愛しまない、惜まないと望まない
臨まないと明かさない、明らめないと諦らめない
十二因縁は、現実が移り変る、因縁のこと
業を積み重ね、幻想に帰るのも、因縁に依り
業を乗り越えて、真実に還るのも、因縁に拠る
現実を変えるのも、現実に嵌るのも、因果に縁る