物語編
第三章 第十三話 概念編
第三章 煩悩滅尽
第十三回 軽安 の裏に 安楽
軽安は、煩悩を離れて、苦楽が消えること
安楽とは、煩悩を越えて、苦楽を超えること
軽安は、体が軽やかになり、心が安らかである
安楽とは、体が安らいでいて、心が楽しんでいる
厭離は、煩悩を認めず、煩悩を離れること
煩悩の楽しみも、煩悩の苦しみも、否定する
即ち、煩悩を離れているとき、苦楽が表れない
しかし、煩悩に寄っていくとき、苦楽が現われる
遠離は、煩悩を認めて、煩悩を超えること
煩悩の楽しみも、煩悩の苦しみも、肯定する
即ち、煩悩を離れていても、苦楽に囚われない
さらに、煩悩に寄っていても、苦楽に捕われない
煩悩滅尽は、煩悩を滅して、苦楽が消える
避けていると、平安は得ても、歓喜も消える
厭離の段は、煩悩を離れて、心身が軽快になり
遠離の階では、煩悩を越えて、身心が歓喜になる